[レポート]AMDを使用して低コストで競争力を高めてクラウドの課題を克服する #AWSreInvent

[レポート]AMDを使用して低コストで競争力を高めてクラウドの課題を克服する #AWSreInvent

Clock Icon2023.12.26

ゲームソリューション部の えがわ です。

AWS re:Invent 2023の BreakOut セッション「Conquer cloud challenges with a competitive edge for less with AMD」のセッションレポートをお届けします。

動画

概要

CPU の選択は重要です。このセッションに参加して、クラス最高のパフォーマンスと効率で知られる AMD EPYC CPU の最先端の機能を詳しく学びましょう。クラウド インフラストラクチャの予算を戦略的に再配分し、価値主導の取り組みに振り向ける方法を学びます。アプリケーションがピークのパフォーマンスとスケーラビリティを要求する場合でも、最適化された時間料金で継続的に実行する機能を要求する場合でも、要件を満たすように正確に調整された AMD EPYC CPU を搭載した Amazon EC2 インスタンスがあります。AMD の専門家とともに CPU の状況をナビゲートしながら、技術的な洞察力と財務効率を高めます。

最初にまとめ

  • AMDはデータセンター領域でCPUやアクセラレータなど幅広い製品を揃え業界をリードしている
  • AMDインスタンスを選ぶ理由はCPU性能が重要で、インスタンス選定のポイントとなる
  • AIへの注目が高まる一方、予算の制約から十分な投資が難しいが、AMDインスタンスへの移行が解決策となりえる

M7aの詳細、M7iとの比較については以下のブログに詳しく記載されています。

内容

AMDのミッションは、エンドユーザーデバイスからクラウド/データセンターまで、高性能コンピューティングを推進することです。
データセンター領域でも、CPU、アクセラレータ、DPU、FPGAといった幅広い製品を揃え、業界をリードしています。

AWSでインスタンスを選ぶ際、CPU選定は肝心なポイントとなります。

大規模言語モデルの登場により、AIへの注目が高まっていますが、一方でIT予算の制約から十分な投資ができないというジレンマがあります。
この点において、AMDインスタンスへの移行が解決策となります。

第7世代AMDインスタンスの採用により、主要ワークロードで平均2倍のアプリケーションパフォーマンスを実現できます。
同時に最大48%のクラウドコスト削減も可能であり、こうしたコスト削減分をAIイニシアチブ投資に回すことができます。

JavaやWebサーバー、エンコード、データベースといった分野で、最大2.4倍のパフォーマンス向上と50%以上のコスト削減効果が実証済です。
高ビジネスパフォーマンスと大幅コスト削減を両立できるAMDインスタンスは、成長投資原資を生み出す好循環をもたらします。

あるEC企業のインフラ担当者は、14億円のインフラ予算を管理しています。
CEOからは生成的AIと対話型アシスタントによる購入支援、自動応答エージェントによるカスタマーサポート改善という2つの緊急のAIプロジェクトを指示されており、これには追加で3億5千万円が必要となる見込みです。

現在のインフラでは、1秒間に2億のWebリクエスト、5千万のJavaオペレーション、1秒間に1億のデータベーストランザクションを処理できる能力があります。
これをm6iインスタンスで構築すると2001個必要で、コストは13億3,500万円となります。

一方でm7aインスタンスであればパフォーマンスは同等ですが、インスタンス数は1216個で足り、コストは9億8,100万円で済みます。
27%もの大幅なコスト削減が実現し、3億5,000円分の資金確保が可能となり、これをAIプロジェクトへ充当できます。

高パフォーマンスと大幅コスト削減を両立できるAMDインスタンスは、ビジネスを推進する原資を生み出す好循環を生むと考えられます。

第7世代AMDインスタンスはパフォーマンス重視のワークロードに最適で、非常に高いパフォーマンスを発揮します。
一方、第6世代インスタンスはIntel並みのパフォーマンスを10-45%安い価格で提供しています。

金融サービス会社などの計算負荷の高いワークロードには第7世代インスタンス、標準的なITワークロードには第6世代インスタンスを選択することで、パフォーマンスとコストの最適化が可能です。

最後に

本文でも触れていますが、生成AIに注目が集まっているため、CPUの選択が重要になってきています。
インスタンスを選択するときはコア数やメモリだけではなく、提供事業者や世代も考える必要が大事です。
AMDのインスタンスに関しては事例にもよりますが、大幅なコスト削減も可能であり、その節約分を成長投資に回す好循環が生まれる点が魅力的だと思います。
IntelやGravitonだけでなくAMDのインスタンスも選択してみてはいかがでしょうか?

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